長谷川理恵さんの「オーガニックコットンでパティシエの衣装を作ってほしい」という声から始まった、今回のプロジェクト。

息子さんの乳製品アレルギーをきっかけに、ヴィーガンやローフードに出会ったという理恵さん。息子さんが安心して食べてくれる姿や、自身もその美味しさに感動したことでヴィーガンスイーツのパティシエを目指すことになったと言います。日本人が作るヴィーガンスイーツを世界に発信したいという彼女の想いに応え、デザイナー北村ヨナのものづくりがスタートしました。

新しいことに挑戦する理恵さんに刺激され、北村が考えたのが日本伝統の素材とオーガニックコットンを組み合わせた、世界に一つだけのシェフコートの製作でした。

 

オーガニックコットンの綿

オーガニックコットンの綿たち

NADELLが拠点とする京都は、日本伝統産業が息づく街。身近に存在する、京織物や職人の手仕事の数々。NADELL weddingでは、日本の婚礼衣装の白無垢を使いドレスを製作するなど、職人技術への敬意を込めたものづくりを行ってきましたが、さらに深く京都の伝統産業に携わるきっかけとなったのが、理恵さんとの出会いでした。

ジャガード織機

京織物を製作するジャガード織機

人の繋がりが巡り合わせる職人技術

「時間があれば、糸や生地をルーペで眺めていたい」そんな、マニアックな趣味を持つ北村にとって、伝統的な技術を貫く職人の姿勢にはいつも感銘を受けると言います。NADELL京都本店には、コレクションとして集めた数々の京織物が飾られています。

そんな彼女が、何年も大事に持っていたという一本の組紐。金銀糸でできた、その美しい組紐を製作された方に連絡をとることにしました。快く迎えてくださった金銀糸を作る方々。北村のものづくりへの熱意に共感いただき、オリジナルの組紐の製作にご協力いただけることになりました。社長さんに、オリジナルで帯も製作したいと話すと、「ほんなら」とご紹介いただいたのが西陣織をベースにした京織物を製作する方でした。

職人

京織物を製作する職人さん

どちらも京都で歴史を受け継ぎながら、ものづくりを今に伝える老舗の方々。みなさんのあたたかいご協力があり、求めていた素材と職人の方々に出会い、製作をスタートすることになりました。

心が繋ぐ、ものづくりの和

理恵さんの好きな「紫」をテーマに、老舗の方々の協力のもと製作が進められました。糸の色をひとつひとつ選び作られていく組紐。柄を選びイメージを伝え、織見本を製作いただいた京織物の帯地。

 

組紐を製作するための大和組の色指示シート

ひとつひとつシルクの色を選びます

何度も打ち合わせを行い、職人技術から生まれた素材を目にした北村は、「あ〜産まれましたね」と一言。

今回の製作を通して、改めて”人の心は美しい”と感じたという北村。理恵さんの凛としたまっすぐな心に触れ、一枚のウェディングドレスを製作するような想いが湧いてきたとい言います。彼女の想いを尊重したものづくりを考え、浮かんできた一本の組紐。その組紐が繋げてくれた職人の方々との出会いにより、オリジナルの組紐や帯を製作することができました。ものづくりを通して、京都の職人さんと心から分かち合えたような最高の時間だったと語ります。

日本の美を発信するパティシエスタイル

オーガニックコットン

理想の素材が奇跡的に揃い、次はデザイン製作へと続きます。オーガニックブランドとして立ち上がったNADELLならではの新たな創作がはじまります。そんな、アトリエ製作のお話は次回のお楽しみです。

今回、長谷川理恵さんが読売テレビ「ダウンタウンデラックス」への出演が決まりました。NADELLで製作したパティシエ衣装も登場予定。2月22日22時よりオンエアです。ぜひ、ご覧ください。

NADELL 疋田